11日目はフレーズは一旦休憩にして、英語リスニングについての私の考え方を書いて見たいと思います。
とは言え私には英語講師の友人とネイティブの知り合いがいるのでそれなりの意見です。
英語リスニングと聞くとあの有名な教材スピードラーニングを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
ネイティブの綺麗な発音の英語を毎日聞き流していればいずれ聞き取れるようになり、理解もでき、話せるようになると言う魔法の英会話教材です。
今回の記事では、このスピードラーニングに関してどうこう書こうと言う訳ではなく、英語リスニングに関しての記事です。
なぜスピードラーニングを持ちだしたかと言うと、英語リスニングはネイティブの話す英文を聞いているだけではリスング力アップの効果は薄いと感じているからです。
スピードラーニングは聞き流すだけって言ってるじゃないですか!!
もちろん英語を聞きとる訳ですから英文の聞き取りは絶対に必要なんですが、それだけじゃダメだよってことです。
ですので、スピードラーニングを批判する記事ではないのですが、リスニングのトレーニングとしてはそれだけでは足りないと言うことを書きたいんですね。
ちなみにスピードラーニングは初級の全16巻だけ持っていますし、しっかり受講しましたので購入もせずに批判している記事とは一緒にしないでください。
営業妨害になってしまうといけないので良いか悪いかと言うような批評をすることも避けておきたいと思います。
リスニングは聞くだけじゃダメ
これは脳科学者であるとか、色々な実験検証を行なった英語講師の多くが言っていることなのですが、自分の口で発音して脳がその音自体を言語なんだと認識しないとリスニングも上達しません。
「リスニングなんだから聞いてればいいじゃん!!」
と言う意見はごもっともなのですが、リスニングと自分の口から出る発音の関係はかなり密接につながっていて両方同時に行わないと上達しないというのが最も有力な仮説です。
私も経験済みなので言い切りたいところなのですが有力とだけお伝えしておきます。
ですので、リスニングを鍛えるには発音矯正をする必要があり、当然ながら発音記号(フォネティクス)を全て認識しながらしっかり自分の口で発音してみることが大切です。
なので、スピードラーニングのような教材で英語を聞くだけでは十分ではないと考えられます。
※何度も言いますが十分ではないと言うだけでそういうレッスンも必要です。
聞き取る語彙とその発音を知っているとリスニングの補助になる
最近リスニングに関する記事などで目にするのが、「その言葉自体が分からなくても音自体は聞き取れている」と言うものです。
これは、語彙を覚える事とリスニングを切り離してしまった例で、その音自体を聞き取れていれさえいれば、その意味は相手に聞けば良いと言う理屈なのだそうですが、もうお話になりません。
リスニングのレッスンを真剣に行なった人の記事とは到底思えませんよ。
なぜなら、その音自体が日本語に無い訳ですから英語ネイティブと同じようになんて聞きとれていないんですよ!!
※日本語にある音で最も近い音で認識してしまうと言われています。これは一般的にカタカナ英語と言われています。
だからこそ発音を矯正するんですが、私達が感じたままの音でネイティブに発音しても音がカタカナ英語に変わっちゃってる訳ですからネイティブは何のこっちゃ分からないわけです。
ですので、英語リスニングをしたければ、その聞き取る語彙自体の発音を何度も聞きカタカナ英語とその違いを感じながら発音してみて頭にその音を叩き込むことが最も重要です。
また、その語彙の意味やその語彙自体を知っていることで何度も出会っているわけですからリスニングの補助となることも付け加えておきます。
知ってる言葉と知らない言葉ではリスニングで天と地ほどの差がでますので一度お試しになってみてください。
また、単語ではなく語彙と言っているのは、リエゾンなどによる音の変化により単語単体の音にはならない事が多いので語彙と言う言い方にしています。
英語は文章の中で音が単語動詞の音がくっついて違う音になったり、音自体が消えてしまったりと本当に様々な変化を起こします。
詳しくはこのサイトの記事を読んでみてください。
英語の場合は、音が消えたり 、ほとんど聞こえないぐらい小さくなったり 、音がつながって新たな音が出現したりという現象が複雑に重なって発音されています。
音の変化の種類は厳密に言うとたくさんあるのでキリが無いのですが、最低限押さえておきたい大きな音の変化を覚えておけばOKです。
1.子音と母音がつながって第3の音が現れる系
2.頭の音が消えて聞こえなくなる系
3.最後の音が消えて聞こえなくなる系
4.同じ音が続くと音が消えちゃう系
5.聞こえるか聞こえないかぐらいに弱く発音される系
6.全く別の音に変わってしまう系
下記URLより引用
出典:EnglishPlus 英語リスニングを諦める前に確認すべきたった4つの音の変化
瞬発力を磨くと脳が予想をしてくれる
それと、これは私がまだこの状態まで行っていないので実体験からお話できる訳ではないのですが、実は英語ネイティブは(日本語もでですが)一言一句英語を聞き取れている訳ではありません。
英語に慣れてくると、相手が何て言ってくるかだいたいの予想ができるので英文の中の大切な語句だけ聞き取れればそれ以外の単語が聞き取れなくても会話になるそうです。
くわしくはこのサイトで読んでみてください
人間の脳はテキトーリスニングしかできない構造になっている
人間の脳は、毎分毎秒、とんでもない量の情報を処理しています。その情報の一つ一つにいちいち対応していたら脳は壊れてしまいます。だから、本当に必要な情報だけを抜き取ってくれているんですね。
下記URLより引用
出典:わいわい英会話 英語のリスニング力UPの秘訣!帰国子女が教える6つの音声エクササイズ
ネイティブは大切な部分を大きくハッキリと強調し、どうでもいいところは小さく発音するのでこうなるんじゃないかなあと予想できます。
これは意識している訳ではなく脳が勝手にそう判断すると言う状態なので特に意識してトレーニングしなくてもいいような気がしますが、瞬発力と言うかそれを補えるだけの経験をつまなければいけないことは間違いありません。
私の今の感覚ではリーディングで瞬発力を磨くのが最も適したトレーニングかなあと考え実践中です。
何らかの効果が出たらまた記事にしたいと思います。
英文を聞くだけの多聴トレーニングは半分ぐらい聞き取れる英文を
とはいえ、英文を聞き取るレッスンをしなくていいわけではありません。
英語のリスニングをするのですから、ネイティブが録音した綺麗な発音の英語を繰り返し聞くこともまたトレーニングの一つとして有効です。
ただし、これには条件があるんですね。
その条件は50%ぐらい聞き取れていて、しかもその部分の語彙を理解出来てることです。
英文を聞くだけの英語教材と言えば
スピードラーニング、スーパーエルマー、エブリデイイングリッシュなどが上げられますが、初心者が何の英文理解もせず、しかもまったく聞き取れない状態で英語を聞いてもほとんど効果は得られません。
特に英文の前や後に日本語訳が流れてくる場合はそちらばかり気になってしまって、英文を理解しようとしないんですね。
ですので、このような教材を使ってトレーニングをする前に、ある程度の頻出鉄板フレーズを文法と絡めて覚えておくことを強く進めておきます。
これは英語の参考書1冊購入するだけで十分可能なのでお金もかかりませんし効果は絶大です。
英文はある程度理解できるようになってから聞く!!
これ常識です!!
ちなみに、留学した後日本に帰ってきて英語に触れてないと英語力やリスニング力が落ちると言う話しを聞いたことがありませんか?
この場合も、50%ほど理解できる英文を毎日聞いているとどんどん復活するそうです。
私は留学したことがありませんが、友人が英語講師で2カ国に留学していたので実体験として話してくれたので間違い無いと思います。